活用事例CASE

【試験:水稲】エキタン有機の追肥効果(水稲流し込み・散布)

2021/12/29


エキタン有機による水稲への追肥(流し込み・散布)について試験を継続してきました。
2021年試験結果
試験方法
時期:出穂前後
方法:【流し込み】1kg/10a 
   【葉面散布】200ml/10a 
回収:籾にて回収
測定:食味(点)、千粒重(g)、粒厚分布(1.9mm以上)(%)
   食味分析器 二レコ6500型

検体回収状況
総回収数:参加数30名 検体数63 

無施肥 流し込み 散布 合計
総検体数 27 10 16 63
有効検体数 17 10 7 44
単体検体 3 4 4 11
測定エラー数 4 2 2 8
測定エラー:高水分含有量のため参考データ。

食味・千粒重・粒厚


総検体数での比較では流し込み、散布とも「効果あり」の傾向が見られた。
①元肥のみに比べ、エキタン有機の流し込み、散布が、食味点で、3.1点、1.2点上がっている。
②元肥のみに比べ、エキタン有機の流し込み、散布が、千粒重で各0.3g上がっている。
③元肥のみに比べ、エキタン有機の流し込み、散布が、粒厚分布で19mm以上の割合が、3.1%、1.3%向上。



調査数 効果あり
食味 千粒重 粒厚
宮城県大崎 5 5 3 4
福島県相馬 4 4 4 3
山形県最上 1 1 0 0

エキタン有機流し込み方法




調査数 効果あり
食味 千粒重 粒厚
宮城県大崎市 2 2 1 1
秋田県大潟村 2 1 2 1
岩手県平泉 1 1 0 0
山形県最上 1 1 0 0
福島県会津 1 0 0 1

まとめ
・「流し込み」試験は一定の効果が見られ、「散布」試験では効果にばらつきがあった。
・「散布」について標高が高く、水量も豊富で温暖化の影響が少ない地域についてははっきりした効果が見られなかった。
・「流し込み」について出穂10〜15日後の実施を想定していたが、出穂前でも効果が見られることがわかった。
・「流し込み」「散布」とも栄養状態の改善で品質が向上することがいえる。

温暖化による天候不順、肥料抜けする条件の悪い圃場ではエキタン有機の追肥は効果が期待できる。

今後の課題
・基肥の施肥量と環境(土壌・気象など)との関係性について引き続き調査。
・実施数(サンプル数)を増やす。


これまでの取り組み
場所 実施件数 時期 実施方法 効果の確認
2017年 宮城県 1件 出穂後 流し込み(400ℓタンクに希釈)5kg /10a 籾摺り時にきれいに籾殻が取れるなど実感としての効果は見えたが。
収穫量の比較ができず、食味点にも大きな変化は見られなかった。
2018年 宮城県 1件 出穂後 流し込み(400ℓタンクに希釈)100ml/10a 千粒重(1.27倍)、反収(+18kg)ともに流し込み実施圃場が良かった。また、流し込みにより穂首付近の脱粒が減り、青米、くず米の減少が確認された。
2019年 宮城県 1件 出穂後 流し込み(原液点滴)1kg/10a 食味値が(+4.3)改善し、収穫量(+19kg /10a)改善がした。
2020年 宮城県 3件 出穂後 流し込み(原液点滴)1kg/10a
宮城県 9件 出穂前 葉面散布(ドローン)200ml/10a 食味値、収穫量で大きな効果は見られなかった。


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